11月25日に行われた国民投票は以下の結果となりました。
農家の牛の角 切除反対について 54.7％で否決
このイニシアティブは、農家における牛の角を切除する際に、まだ若い牛の角の付け根をコテで焼いて生えないようにする方法が残酷だとして反対したグループが署名を集め投票に至ったが、否決された。角を切除するのは、牛同士の喧嘩などで、ほかの牛が傷つかないようにということだが、農家の牛のその後の運命を考えた場合、角のためだけに予算を割くことは合理的ではないと判断された。
国内法優先の是非 66.2％で否決
法的事案において、スイスの国内法と国際法で規定が違う場合などの際、スイスの国内法を優先させるというもので、その場合、国際社会に背く形になるため、望ましくないと判断された。
保険の不正受給者の監視強化 64.7％で可決
生活保護や障害者保険、医療保険など、不正受給の件数が多いため、疑いのある受給者は個別に監視ができるようにするイニシアティブ。
これは唯一可決されたが、プライバシーの侵害に当たるのではと言われていた。しかしながら、スイスに移住してすぐに生活保護受給の申請をする件数も多く、中にはスイスで受給しつつ、海外で暮らす人の実態なども以前から指摘されている。
ちなみに昨年の不正受給額は、およそ1250万フラン。
