アメリカの大手インターネット企業、「Yahoo」がスイスに欧州支社を構える。既にチューリッヒには、同じく大手のインターネット企業で検索エンジンで有名な「Google」が、社屋を構えている。

 「Yahoo」も当初候補地にチューリッヒをあげていたが、レマン湖沿いの街ロール(Rolle)ヴォー州に誘致が決まった。ジュネーブ国際空港からも近く、特に税制面での差が決定打となったようだ。

 大手のインターネットオークションサイト「e-Bay」も、スイスのベルンに国際部門を構え、今後、スイス国内でIT企業戦略合戦が激化するのかもしれない。

 本国アメリカでは、マイクロソフト社が「Yahoo」に買収を仕掛けたのはまだ記憶に新しく、現在では現金での買収案も出てきている。それほどまでにマイクロソフトが必要としている「Yahoo」であるが、そんな中、「Yahoo」はビル・ゲイツ氏を煙に巻き、スイスに逃げてきたのだろうか?と考えるのは深読みし過ぎかもしれない。インターネットの世界とスイス、これから何か新しい展開が起こるのか、非常に楽しみではある。