2007年、チューリッヒ国際空港(クローテン)を利用した客は2000万人を超えた。これは2006年に比べて7.8%の増加になり、その顕著な伸びは乗り換え客の利用増加にある。空港利用客のうち33.8%が乗り換えの客で、昨年は2070万人と大幅に増加した。

 これにより、空港内のショップも売り上げが伸び、スイス国内では3番目に大きなショッピングセンターとなった。その売り上げは約4億3500万フランに上る。

 そのチューリッヒ国際空港の2007年の収益は、2006年の約倍にあたる、1億3070万フラン。先日お伝えした、航空会社「SWISS」の高収益も重なって、まさにフランクフルトに次ぐ欧州のハブ空港となりつつある。

 「SWISS」のクリストフ・フランツ氏によると、ルフトハンザの傘下に入った事によって、スターアライアンスの加入も増え、利用客にメリットが増えたことも大きいとしている。ほんの数年前に経営破たんに陥った「SWISS」がここに来て返り咲きを果たしたというのはまだ早いだろうか?原油高騰もどこ吹く風で、今後も注目していきたい。