先日、SBBカーゴが、この数年のうちに人員を大幅に削減すると発表した。これに対し、既に具体的な数字で削減数を示されたカントン・ティチーノでは、ストライキが行われた。

 カントン・ティチーノでは、126名の削減が決定されたが、これに対しティチーノは、「今回の削減には非常に驚いております。たった1年前、SBBからの3000万フランの新たな投資をティチーノ・ベリンツォーナにするという話があったばかりで、全く信じられない事。もしかすると私たちは、ナイーブだったのかもしれない。」と落胆する。

 他には、カントン・フリブール/フライブルグで51名削減。カスタマーサービスセンターをバーゼルに持って来る案などが出ており、今後も労働者とSBBカーゴの間で対立が続きそうだ。

 しかしながら、スイス全体のSBBカーゴの現状を見れば、今回発表された人員削減案は避けられないであろうと専門家はみている。大手製薬会社ノバルティスなども、昨年末頃、将来的な人員大幅削減を発表したばかりで、ここ数年のスイスの経済成長とは裏腹に、労働者には痛みを伴うものとなりそうだ。