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Nouveau Salquenen ヌーヴォー・サルケネン
Bahnhofstrasse 50, 3970 Salgesch
Tel. 027 455 7575

ヴァリスワイン産地の北部玄関口に位置するサルゲシュは、ヴァリス州のドイツ語圏の玄関口でもある。南隣のシエールはフランス語圏で、ヴァリス州はフランス語圏とドイツ語圏に2分されている。ヌーヴォー・サルケネンはフランス語の名前であり、言語境界にあるこの地域の特異性が現れている。因みにサルケネンはサルゲシュ村のフランス語名称。

このワイナリーは30ヘクタール程のブドウ畑を所有しており、サルゲシュ、シエール、キャモソン(フランス語圏)に広がっている。白のマルヴォアジーの評価が高く、Ambassadeurという銘柄で取引されている。

品質もさながら、新しいビジネスへの挑戦も旺盛で、悪魔「Lucifer」の名前をつけた赤ワインなども造っている。このワインはピノ・ノワールで造られていて、軽快なタイプなのに、ぴりっとパンチの効いたものとなっている。また、新しい「氷河ワイン」も造っており、甘口のワインをローヌ氷河をくり抜いた貯蔵庫で樽熟成させている。これは正確には氷河貯蔵ワインだが、ローヌ氷河ワインとも言えよう。