イースター祭


受難聖金曜日 Karfreitag
復活祭(Ostern)の前の金曜日、キリストが十字架にかけられて亡くなった日。プロテスタントにとっては年の一番の祭日。
金曜日なので、日にちは毎年変わるが今年は3/30日の金曜日。よって、イースターマンデーは3日後の4/2日になる。

歴史的背景:
キリストの使徒達がキリストの死に落胆と絶望に陥っていた。その時、Emmausの二人のキリストの使徒が、ローマ帝国から身を潜んでいた使徒達の前に現れ、キリストの墓からキリストがいなくなっていた事、実際にイエスに遭遇した事、キリストは我々の中に永遠に生き続けている事を話した日。

復活祭(Ostern)は、聖土曜日(Karsamstag)で40日の四旬節(Fastenzeit)が終了した後、翌日曜日から月曜日までの二日間の期間だが、実際はその前の金曜日(Karfreitag)も祭日なので、長いOstern連休となる。
Osternの語源はアングロザクソン語の<春と実りの女神>Eastreから由来している。

習慣:
復活祭はウサギ(Osterhase)とゆで卵(Osterei)とつながりがあり、これなしには復活祭は成り立たない。
ウサギ(Osterhase)とゆで卵(Osterei): ビザンチン時代に動物を象徴とする表現の中に、ウサギがキリストの象徴になっていた。ウサギには瞼がないため、目を開けて寝ると云われている事から、死からの復活したキリストと結びつけられている。又ウサギは年に20匹までオスを産む事から、豊富な妊娠力、強力な生殖力のシンボルでもあった。それがキリストの復活と生命を祝う事にも結びついた。
そのウサギが復活祭の食事パンに刻まれていて、そのパンはゆで卵と一緒に焼かれていた。それがウサギが卵を産むと云う迷信につながった。 但し地方によって、卵を産む動物が違い、Westfalen、Hannoverではきつね、スイスではカッコー鳥、南ドイツ、オーストリアでは鶏、Thüringenではコウノトリなどとなっている。
卵は昔の神話では世界の源、卵を食べると源泉の力を得ると云われた。
その卵の意義を強調するために、様々な色や模様が卵に色染めされた。この習慣が今でも残り、復活祭の時期には、お店でも数多く売られ、家庭でも作られている。

ちなみに、Karfreitag、イースターマンデーは祭日となりほとんどのお店も閉まります。