スイス公共放送(国民投票)No Billag

「No Billag」というスローガンをあちこちで見かけた人も多いと思います。
3/4の国民投票において、スイス公共放送の受信料廃止が議題にかけられます。

スイスは4言語での放送をしており、日本で言うところのNHKになります。この受信料は現在451.10フランで、1年間の受信料をまとめて払います。
これとは別に、この額が高すぎると言うことで、2015年には国民投票に基づいた形で、2019年以降、365フランに減額することを決めています。
予算削減に伴い、国営ラジオ放送や国際部門など他の部門の縮小も予想されるため、今回の「No Billag」においては、可決されればその予算すらなくなると言うわけです。

ただ、事前の調査では、保守系の政党以外は反対の意思を示しており、否決される予想ですが、受信料が高いと感じている人やTVを必要としていない若い世代の票が集まるか注目されています。インターネットの配信による番組も増えて来ていて、TVコンテンツのあり方も考え直す時期だと言う方もいます。
インターネット放送という概念では、基本的にはどこでも視聴が可能ですが、例えば日本のコンテンツを配信する「Gyao」などは国外からは視聴できません。
視聴範囲を簡単に設定できる点もインターネットの強みでもありますが、一方では違法のコンテンツ、著作権などを無視して個人が勝手に配信しているコンテンツについては問題が度々取り上げられています。

今回はただ単に受信料の是非を問うだけではなく、そうした未来のコンテンツについても考えるきっかけになりそうです。