トイレの便座カバー

日本人がスイスに来て、なくて困ったものの一つにトイレの便座カバーがあります。
長年住んでいる人間としては、もう慣れてしまい不要なのですが、最初の頃はやはり便座に直に座ると違和感を感じました。
衛生的にはない方がいいののですが、これに慣れない人の話をよく聞きます。特に冬場は。
単純に日本から持って来て、装着すればいいのですが、若干便座のサイズも違い、ピッタリとは合いませんが使えないことはありません。

実は、スイスに来たばかりの頃、スイスの友人に便座カバーをあげたことがあるのですが、使って見た感想は、ズボンを履いたままトイレに座っている感じがして、すぐに外してしまったとか。確かにあったかいので、そんな感じがするかもしれませんが、習慣の違いは面白いなと思った記憶があります。
冬でもお湯に浸かるスイス人も少ないですし、日本人とは体型も違うので、体調管理の仕方も違うのは当然でしょうか?

また、最近ではたまに広告を見るようになった温水便座、いわゆるウォシュレットも家庭ではほとんど普及していません。日本の業者が日本人向けに販売していることもありますが、一般的なスイスの家庭では見たことがありません。日本では当たり前のものも、まだまだ認知度が低いようです。
とにかく、何事も自身の習慣を他国で通そうとすると、壁に当たるものです。