E-Bikeの増加と事故

ここ数年スイスでもE-Bikeの人気が高まり、利用者も増加している。
電気モーターで加速してくれ、特に坂道などは楽に登れるので便利だ。マウンテンバイク型のE-Bikeもあり、レジャーの幅も広がりつつある。
しかし、このE-Bikeの事故が多い。車を運転される方は、このE-Bikeが車道を並走しているのを見たことがあると思うが、とにかく普通の自転車と違い速度が早く、あっという間に、減速した車に追いついてくる。
E-Bikeの運転者は、おそらくしばらく乗っていればこのスピードに慣れてしまうのだが、慣れないのは車のドライバーや歩行者のほうだ。
E-Bikeのモーターの大きさや種類によって、速度も違うが、時速にして40kmは軽く出てしまう。下記のビデオは時速40kmで車に衝突した時の実験映像。(Video: Youtube/Baloise Group)

特に自動車側が右左折の際には、あっという間にE-Bikeが接近してくるため、まだ来ないだろうと思って、右左折したら直進してきたE-Bikeと衝突したというケースが多い。
直進してくるのが車であれば、教習で習った距離感とタイミングがつかめるはずだが、このE-Bikeでは、その感覚が全く異なる。運転免許を取得する際にも、これからはE-Bikeへ注意を払う講習をした方が良いように思う。
もう一つの問題は、このほとんど自動二輪(モーターバイク)と同じ扱いでも良さそうなE-Bikeで、ヘルメットすらしていない人もいて、非常に危険だ。
ヘルメットの義務づけが今の所されていないが、事故の多さから義務化が必須になる方向で話が進んでいくだろう。
歩行者の方も、非常に静かなE-Bikeに気がつかないこともあり、横断歩道を渡る際には気をつけた方がいいでしょう。