無差別な通り魔事件

無差別なテロ行為がおさまりそうにない欧州。
8月13日、スイスでも走行中の列車内で、ガソリンのようなものを撒いて、乗客をナイフで襲うという事件が東スイスのサンクト・ガレンで発生した。犯人を含め2名の死者が出ている。
夏休みに人の集まるところはなるべく避けようと、夜間の外出で一人歩きは控えようと、突然目の前の人が凶器を持ち出したら、冷静に対応できるか?と言われたら、ほとんどの人は無理だろうと思う。

今は電車やトラムに乗れば、誰もがスマートフォンに夢中になり下を向いている。欧州に住んで10年以上経つが、今でも電車やバスでは人の行動に目をやるようにしている。
それでも、突然隣の人がナイフを出すかもしれないし、何が起きてもおかしくない。
酒に酔っている人や、薬物中毒者の人などのほとんどは、見れば様子が違うのですぐわかる。実際に一度トラム内で、こちらを終始見つめてくる薬物中毒者がいたが、見ながら何かブツブツ言っていた。しばらくして下車し、幸い何も起きなかったが、こういう類の人は突然何を起こすかわからない。だから、なるべく周りにいる人の様子は見るようにしているが、安全の確保はやはり完璧にはできない。
テロではなくても、駅や空港などでは、スリなどの被害もあり、旅行者は常に隙がないか見られていると思った方がいいだろう。
自分でも街に出れば、外国から来た人か、現地に住んでいる人かは、アジア人であろうと白人であろうと大体見分けがつく。そういう見分けはプロのスリ集団ならなおさらだ。

とにかく自分の身は自分で守るしかなく、最低限の防犯意識を持つことが、事件に巻き込まれないようにする1歩かもしれない。