国民投票、外国人犯罪者の国外追放

swissbern
2月28日の国民投票の議題に、外国人犯罪者の国外追放案がある。
すでにSVP国民党から出たこの案は、2010年に可決されているが、実際には追放に至ってない状態で、今回のイニシアティブではさらに強める形だ。
しかし、なんの議論の余地なく、国外追放されるということに反発も多い。

10年間の間で、犯罪を2回、もしくは重大犯罪を1度犯したら、即スイスから追放するというもの。
配偶者がスイス人の場合は、家族離散となることも考えられる。しかし、犯罪者の内訳では、外国人の比率が確かに高く、昨今の移民受け入れの問題やISなどのテロリストの入国問題など、国民感情を煽った法案と見る識者もいる。

実際にスイス国籍を持たない犯罪者が、国へ帰された例もあり、殺人などの重大犯罪を犯したケースでも、裁判所の判断でスイスにとどまったケースもある。
今回このイニシアティブが通れば、こうした裁判所の判断が不要となる。
つまり、司法の独立という原則が揺るがされることになり、そこが今回の焦点になりそうだ。