お店のサービスに不満な方

「お客様は神様です」たまに日本に帰るとこの言葉を思い出し、過剰なくらいの接客に戸惑ってしまうくらい日本のサービスは質が高い。そう言いつつ、若い子向けのお店に行くと、友達のようなタメ口を聞かれて、閉口してしまった記憶もある。
 ともかく、日本のサービスの良さは総体的に見ればどの国よりも高いのは言うまでもないでしょう。

そんな環境で育った日本人がスイスに来て、「お店の店員の態度が悪い」と思うのも無理はないでしょう。スイス人ですら、店の店員の態度の悪さには呆れることもあるそうで、そうした際にスイス人がとっている行動を紹介します。

 全てのお店のサービスが悪い訳ではないので、あくまで不満に感じたり、明らかにひどい態度を取られた場合に限りますが、その場で文句を言うのはもちろんの事、その店員さんの名前を覚えておく。話しが可能であれば、店長さんに言っても良いですが、ほとんどの場合は、店員を擁護するでしょうから、不満があれば言う事です。店頭ではおそらく謝罪の言葉はでないでしょう。

 そして、帰宅してから、そのお店のホームページから顧客サービスにメールで抗議します。電話は手紙でも可能です。支店が分かっていれば、店員さんの名前は出さなくてもいいでしょう。そうすると、多くの場合謝罪のメールとそのお店で使える割引券などのクーポンを送って来るということです。

 長年スイスに住んでいて感じますが、こうしたサービスの重要性を企業もだいぶ気にするようになったと思います。と同時に多国籍の社員への社員教育の大変さも垣間見えます。

 スイス人は一度気に入ったら、長年通う傾向がありますし、少々高くてもサービスが良ければ満足します。その顧客を逃さないようにサービスの向上に努めている企業は多くなったと感じています。