ヨーロッパの休暇

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学校も休みに入り、家族でバカンスに出かける方も多いでしょう。日本人との休暇の過ごし方の違いは、おそらくスイスに住んでいる人ならご存知のように、2週間くらいの休暇を取る方が多いです。

イタリアの海やスペインの島、北欧の豪華客船ツアーやギリシャ、又はスイス国内のアルプスで休暇を取るなど様々です。取れる休みの長さにも驚きますが、この休暇も半年前くらいから計画し予約を取っている人も多いです。
その証拠に、この夏のシーズン、旅行代理店ではクリスマス休暇の予約で忙しいと聞きます。年末クリスマスは家族と過ごす事が多いですが、クリスマスを山で過ごそうと言う人も多く、年越はスキーリゾートでパーティーと言うのも有りです。

近隣の国を見ても、フランスなどでは夏期1ヶ月程会社を休みにしてしまうところもありますし、工場の製造ラインが止まるなんて話しもあります。もちろんすべてが休暇のために休業してしまったら、大変なことになるので、そうしたところは一部と思いますが、ドイツなどは休暇が同じ時期に重ならないように、北部、中部、南ドイツと地域によって、学校の休みなどを分けています。そうしないと、南へ向けて車を走らせるドイツ人の車でアウトバーンは大渋滞。さながらゲルマン民族の大移動です。

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また、オランダ人はキャンピングカーに生活用品を大量に詰め込み、スイスの山を目指します。意外ですが、オランダは平地でスイスのような高い山はないそうで、海より山と言うオランダ人が多いとか。いずれにしても、この時期はオランダナンバーの車が多く見られます。

職種、勤続年数や年齢にも寄りますが、年間5、6週間ある休暇を大まかに決めておかないと、他の会社の人と休暇が重なって取れないと言うことにならないように、早い時期から休暇計画を出します。
日本では有給休暇をなるべく取らないのが、何となく暗黙の了解、頑張って働いている人となってしまっていますが、各人の仕事の質を上げるためにも休暇は非常に大事と言う考え方には賛成します。
単純に比較は出来ませんが、しっかり休暇をとっても、経済的にうまくまわっているスイスとの違いは何なんだろうと今でも考えます。